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調査結果に「十分に転圧すればベタ基礎でOK」とあるが、「十分に」とはどの程度?

さて十分な転圧とはどのようなことを言うのでしょうか?要は将来沈下しないように、転圧することです。ところで転圧は砂質土では有効ですが、粘土質の土では転圧により逆に地盤を乱して弱めてしまう恐れがあります。さらに砂質土であっても水分量によっては転圧しても、さほど効果がないこともあります。(最適含水比で締固めする必要があるのです。)ですから住宅の基礎工事で転圧によって対応する場合は、しっかり土をみた上での施工管理が必要になります。

それでは管理はどうするかといえば、締固め試験を行い最大乾燥密度を求めて、最適含水比になるよう転圧施工します。効果確認は土の密度を測る方法が土木工事では一般的です。最近では手軽に現場で支持力を測定するキャスポルという方法もあります。将来大雨で浸水でもあれば、水浸沈下と言って大きな沈下も懸念されます。できれば最大乾燥密度の90%ぐらいの密度になるように転圧しておく必要があります。それはどの程度かといえば、一概には言えませんが、建物荷重に対してかなり余裕を持った支持力を確保すべきであることは言うまでもありません。

SWS試験で自沈が無ければベタ基礎でOKと判断する傾向もあるようですが、慎重によく考えた基礎検討が必要です。

従いまして「転圧してベタ基礎でOK」といっても、きちんとした基礎施工と管理を行う必要がありますし、そのような地盤ではあっさりと表層改良などを行うこともおすすめしております。