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技術者集団!三友土質エンジニアリングのエンジニアによるブログ

5月 2nd, 2012

今さら聞けない岡山地盤の話①

岡山平野は日本の住宅地盤でベスト3に入る軟弱地盤地域といえます。 トップは有明干拓地(佐賀県)、2位は諏訪盆地(長野県)、3位が岡山で、あとは、埼玉、高知などがあげられます。   岡山は中世まで児島半島は島でしたが、陸続きになってから、静かな児島湾(吉備の穴海)に旭川、高梁川や吉井川などが運搬する土砂が急激に堆積しました。 その後江戸時代からは干拓がすすめられ、若くて柔らかい土地が、広い範囲に作られたのであります。 有明や諏訪も軟弱地盤ですが、岡山ほど都市化されていませんから、軟弱地盤に住む人口では、トップクラスです。   東京都内でも東の方は軟弱地盤ですが、戦後の高度成長期に地下水のくみ上げで地盤沈下しました。 今は地下水位が回復したため、過圧密(注1)になり、沈下しにくい地盤になっています。   岡山は高度成長期に地下水位の低下での地盤沈下現象がなかったので、少しの荷重でもすぐに下がる厄介な地盤なのであります。   今は茨城から鹿児島まで営業エリアが広がっても、岡山地盤で苦労した経験を生かすことができます。 まさに苦労に耐えて努力すれば報われることもあるのであります。   注1) 過圧密とは 粘土地盤に荷重がかかったり地下水位が下がったりすると、水分が抜けて圧密沈下しますが、その荷重を除いたり地下水位が回復した場合、再度荷重がかかっても、今度は以前の荷重まではほとんど沈下しません。 しかし前受けた荷重以上になると沈下し始めます。 土があたかも以前に受けた荷重を覚えているかのような現象が生じます。